「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5080 AMP Extreme INFINITY」を購入しました。
今回はその経緯と、これまでのGPU遍歴を振り返りながら、なぜこのモデルに行き着いたのかをまとめておきたいと思います。

GPU遍歴:RTX3080 → RTX5070Ti → RTX3090 → RTX5080
用途は主に生成AIとDaVinci Resolve Studioによる動画編集(あとたまにゲーム)です。
この半年くらいでいろいろ試したので雑記。
■ RTX3080
長らく使っていたのがRTX3080。数年前に購入して以来、生成AIや動画編集にもしっかり活躍してくれていました。
ただ、さすがに最近の高負荷な作業では総合的にパワー不足を感じるように…(特に動画編集時)
とはいえ、まだ中古でもそこそこの価格で売れることが分かり、思い切って入れ替えを決意。
■ RTX5070Ti(未使用)
同タイミングで下に書いているRTX3090の状態の良いものが手に入り、5070Tiは未使用のままお蔵入り。
■ RTX3090
そこで選んだのが、VRAM 24GBのRTX3090。
「AI用途ならVRAMが多い方が良い!」ということで、RTX3080と入れ替え導入。
このタイミングで5070Tiは未使用のまま放出。
結果的に買値より高く売れてしまい少し利益が出てしまう。そんなつもりはなかったが気持ちは複雑。
しかし実際に使ってみると、直近のアップデートによりDaVinci Resolve Studio 20のAI関連処理ではやや力不足を感じる場面も(対象GPUにはなっているものの、まともに動作しない機能がある)
■ RTX5090は…抽選地獄
ずっと本命として狙っていたのはRTX5090。
性能面では言うまでもなく理想的だったのですが、抽選に何度応募しても当たらず、結局欲しいタイミングでは手に入れることができませんでした。
※一番当たりそうな優遇を受けている量販店では5070Tiの購入履歴のせいで応募出来ずw
そうこうしている間にAI関連の仕事がひと段落し、現状でのAI作業ではRTX3090で十分かなという状態に。(実際には16GBのVRAM環境で作業をしていないので比較出来ず)
ただ、DaVinci Resolve Studio20での動画編集時にはストレスが多発。
単純な編集作業であれば全く問題なかったものの、アップデートで搭載されたAI処理関連の動作で問題多発。
グラボ迷子に。
ここのところ毎日動画編集を行っていたことで、ストレスMaxにw
そうこうしていたところに大手販売店で5070Tiの未使用品の超特価を発見。
お値段税込みで13万切り。めちゃくちゃ安い。が初期不良のみの対応。
パワーバランスを動画編集に振るならこれでもかなり改善出来そう。
価格だけ見るなら即買い。
しかも手持ちの状態の良いRTX3090をフリマ系のところで手放せばほぼチャラ線。
ありかな~めちゃくちゃ安いしな~と思いつつ保証面で少し気が進まないまま2日ほど放置。
そのあたりで13万切りの5070Tiが売り切れる。
まぁ縁が無かったということで納得。
神タイミング
そこから少し(1週間弱くらい)してからRTX5080のメーカーアウトレット品が18万切りで出てきた。
5070Tiを買うより差額が大きくなるがスペック的にはコケない可能性が高い。
ひたすら大手や個人含めレビューを見まくりチェック。
概ね評価は良さげ、特に動画編集の恩恵はかなりありそうとのことで背中を押される。
しかもこのタイミングでNVidiaのアップデートメールが届き、最適化によりStable Diffusion 3.5 Largeの最低VRAM使用量が40%ダウンしたとのこと。
今までLargeの使用にはVRAM18GB以上が必要でした。
要するにRTXの型番で言うと、3090(24GB)、4090(24GB)、5090(32GB)が必須。
これが最適化により、必要VRAMが11GBまで減り動作するように。
総合的に電力面やエンコーダーとデコーダーの世代や数などでは新世代の方が圧倒的に有利なので、これでもう迷う点は無くなったようなもの。
特に個人的にはRTX3090を維持するメリットは限りなくゼロに。
買えと追い打ちをかけるように期間限定セールでさらに値下がり。
17万円台ジャスト付近まで下がる。
しかも今回のアウトレット品はちゃんとメーカー保証付き。
そのタイミングで納得してポチり。
自分の経験的に、そのメーカーのある程度上位のモデル(上から2つ目まで)を購入しておけばリセールバリューが高くなることと、単純にベースの型番スペックよりも比較的動作性能が高くなる(クロック差やクーラー差)ことを経験しているので、今回のアウトレット品のZotacであればAMP Extreme Infinity以外のモデルなら見た目も含め買っていなかった。
悪く言うつもりではないが、Palit(=Gainward)やGALAKUROなどのよく最安値をつけるメーカーの物はブーストクロックが低いことが多い(ASUSなんかは価格も高いけど総じてブーストクロックの平均が高い)
実際にZotacもInfinity以外のモデルはOCモデルでもクロックは低め。
地味にスコアにも見た目にも差が出るので、上のモデルを買うか、最廉価モデルを買うかの割り切りがオススメ。
自分も最初は5070Tiの最廉価モデルを狙っていたが発売日に実売されたのは極僅か。
発売時に弾数が少なかったのは製造と円安の状況的に仕方ない。
今回は上位モデルを最廉価モデル以下の価格で買うことが出来たので大満足。
価格は下げ傾向だが見通しは不透明
トランプ大統領の規制により、製造拠点の変更が示唆されているメーカーが多い。
NVidiaはアメリカ企業だが、台湾での製造が多く、結果的にアメリカは輸入している形になっているため規制の影響が大きい。
これをアメリカ国内の工場で製造となると、製造ライン移転によるコスト、人件費、パーツ調達などコストの上がる点がかなり増え、さらにアメリカから輸入することになる国は関税による価格上昇、国によっては輸出規制で入手すら困難になることが予想される。
※現状中国では正規ルートで買えないため迂回したり買い付けに行ったりしているらしい
※日本でもGWあたりにグラボを買い漁りに来た中国人が店舗周りに殺到してトラブルが起こった
正解はケースバイケース
ちょうどこの記事を書いていたあたりにパソコン工房が破格のセール売りを行い、パーツセットだったけどRTX5090が実質30万円台前半で買えるという機会があった。
BTO用のバルク品の処分で、ZotacとPalitが大半とはいえ過去最安且つ弾数もそこそこあったので絶好の機会だったのは間違いない。
※いつからパソコン工房でPalitの扱い始まった???ドスパラ専売終わったの?
6月半ば現在、価格はやや下げ傾向だが中古相場を見てもRTX4090やRTX3090などは大きく値下がりはしていない。
個人的には短期的に所有したRTX3090はそこまでメリットを感じられなかった。
AI関連でもサブ機に組んで生成や学習で長時間放置するような場合以外オススメしない。
RAMが必要とされるシーン以外だと性能面で物足りなく感じる場面が多かったです。
特に動画編集を行う人はとりあえず5070Ti以上を買った方がメリットが大きい。
徐々にドライバー面も整ってきて5000番台の真価を発揮してきているので個人的には
5070Ti→5090→5060Ti
みたいな感じでオススメします。
※5070Tiの最安あたりが一番導入メリットとコストのバランスがいいのでOCモデル不要、価格優先でいい
※2025年6月半ば現在、5070Tiの目標購入価格は12万円後半から13万円半ばあたり(ポイント還元等含めるなら12万円台前半)
※ブランドが選べそうならオススメはGigabyteの4年保証モデル(メーカー2年プラス代理店保証2年(要登録)
わたしの5080が破格で手に入ったような機会に遭遇出来たのであれば、都度予算内で上位モデルを狙えばいいと思います。
今もビジネス的な目線でコストとリターンを若干度外視すれば、RTX5090の導入メリットは十分にあると考えてはいますが、問題点として同室同環境の構築が非常に難しいところ。
日本の環境だと1ブレーカーから1500Wが限界なので、同じ部屋のメインPCとサブPCでどちらも5090にするとピーク時にはブレーカーが落ちると思われます。
そうなるとPCにもグラボにもよろしくないので誤家庭環境でもない限り2台同環境みたいな状況は厳しいはず。
たらたらと長く書きましたが、正解はケースバイケース。
5090が30万台前半以下なら買いなのは間違いない。
現状だとギリ40万割ってるので国際情勢次第ではワンチャンあるかもしれない。
日本の円の弱さを考えると厳しいかもしれませんが円高を祈りましょう!
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